Diary

10倍セールと心の隙間

今日はオオゼキの10倍セール、100円で1点のポイントが100円で10点になる日だ。早い話が全品一割引である。商品は食品しか置いていないが、行ってみると戦々恐々としたオバハンでいっぱい。普段はちょっとぶつかっても「あらごめんなさいね」なんて言うのがこの辺りじゃ普通なんだが、先に「すんません」と言っても「ドケバカ光線」を返してくる。店内は安く、多く見せるレイアウトでごちゃごちゃしている、至るところで店員が商品を積み直している。
で。店員はみんな大きな声で叫んでいるのだが、これがいまいち私にはしっくりこない。「へぇーい、ご利用ご利用~、ポイント10倍でおっ買い得~」あれ、なんで「ベンキョーベンキョー!」じゃないのか、「お値打ちお値打ち!」じゃないのか。ああそうか、ここは東京なのだ。私は一人暮らしは長いけれど東京の一人暮らしはまだ二年生になったばかりなのだ。
前の会社の先輩で「子供の頃、魚屋と八百屋が怖かった」と言った人がいたが、それ、よくわかる。
ふと心に隙間が出来て見直すと、どの商品も底値よりかなり高いじゃないか。雰囲気だけじゃん、安いの。しかし店内は大変な人込み、商品を元の棚に戻すのは容易じゃない。ベルトコンベア式に買わされちゃうってわけだ。今日の予測外出費は一ノ蔵5合、煮干し、エコナ油、板チョコであった。


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