Diary

無事これ名犬

朝、茶色の様子がおかしい。目に力なくシッポは下がり、お尻をたてた変な伸びを何度もして明らかに具合が悪い。嘔吐した跡もある。動物病院に行き、触診と血液検査をしてもらった。こわい膵炎ではなく、肝臓の数値があがっているだけで腹痛だけど心配ないとのこと。ほっとしました。「なにか変なもの飲み込んだか舐めるかしたんでしょう」と獣医さんに言われて、ラップを食べちゃったのは自分だったなと思う恥ずかしさ。親の因果が子に報い。薬も効いたらしく、夕方には食欲も出て軽い散歩もできるようになり「おとなしい犬」くらいまで回復しました。

牛はまるで元気です。バカは風邪ひかないを地でいってます。

これからストーブで、鶏と大根のローマ煮作ります。


毒を食らわばラップまで

きのうの夕方、作り置きのグラタンを何も考えず余熱したオーブンに入れて調理しました。オーブンから出して食べました。なんか変だと思ったら溶けたラップまで食べてました。皿洗うとき、縁に残骸を見つけてやっと気がついた。そんな人間が料理エッセイなんか出していいんでしょうか。

なんとなく胃が落ち着かない感じだったので(別にどうもならんかったけど)、探し物をしていたら心配の種だった書類が見つかりました。その後は2時間働いて1時間眠るって感じで朝まで。

夕方FM。セレクションはジェームズ・ホワイト「コントート・ユアセルフ」、エンディングはレッドツェッペリン「ジ・オーシャン」。おすすめ本はブライアン・リース作・絵/さいごうようこ訳『コウモリうみへいく』(徳間書店)


ゴミ最終便/東京最終便

まだ15日なのに燃えないゴミ、資源ゴミ最終日って早すぎ。

立川通院。今年はじめての「よいお年を」を禿先生に言う。東京行くのは今年最後(広島行くから乗り換えはするけど)。HMVでCDを買ってクルマの中で1月分FMの選曲をした。小説のタイトル候補と、これはというアイディアを思いついたのでこれから書きます。


林真理子さんとお会いしたのは初めてでしたが、とても柔らかい話し方をされる、優しい方でした。対談は2/7発売 婦人公論2/22号に掲載される予定です。

今日は寝まくりました。


美女と野獣

婦人公論の企画で林真理子さんとの対談。少し緊張していますが、いろいろお伺いできればいいなと思っています。

あまりみすぼらしいのも失礼だろうということで、福岡で買った服を今朝着てみた。私が着ると高いニットもしまむらに見えるよ! 

掲載号などは後日トップページのトピックスに書いておきます。


冬こそサマーベッド

家の中が寒いので物見台でひなたぼっこ。安物のサマーベッドを広げて昼寝した。

小説を大きくいじったが、よくないので元に戻すことにした。h稿からg−3稿へ。


第七回 絲山賞

絲山賞の説明とこれまでの受賞者一覧につきましては、トップ→プロフィール→絲山賞について でご覧ください。時期がいつもより少し早いですが、第七回 絲山賞を発表します。今回は、

「いい女vs.いい女」木下古栗氏 群像12月号

となりました。以下、選評のようなもの。

06年のデビュー以来、ずっと読み続けてきて、次第にとんでもない作家だと思うようになった。今回、これが彼のベストだろうか、ということでは少し悩んだ。好き嫌いで言えば、09年の「淫震度8」の方が好きかもしれない。だが、なにがベストかなんて考えること自体がこの人の著作に関しては間違いだと気づいた。私は単に、木下古栗氏の「この時期の作品」と同じ時代にいる、それだけのことである。

木下古栗氏の魅力はなんといっても、過剰に緻密な表現で描かれるばかばかしさである。ばかばかしいことはすばらしい。笑うことを期待して読んで、実際におかしいから笑う。だがその笑いは「不愉快」と隣り合わせの、ぞっとするようなところにある。笑っていた自分は、実は足を踏み外すぎりぎりのところにいたのだと思い知らされ、読者の特権と言ってもいい傲慢な視線はあっさりと否定される。

「いい女vs.いい女」では、この「不愉快さ」が、今までよりさらに鮮明になっていると感じた。エピソードの無意味さ、人物造形の無意味さ、ストーリー展開の無意味さ、そして読者である自分の無意味さをも突きつけられること。文学と読者がぐっと近づく場面において、こういう不愉快な経験こそが本物だったりする、こともある。「読み物」と「文学」の違いはそこにあるのかもしれない。

木下氏は書くことについて徹底して自覚的であり、すさまじい執着を持って実験的な小説に取り組んで来た。彼の小説の中ではすべてが普遍であり、同時に普遍などどこにもないとも言える。

長くなりました。なんの役にも立たない絲山賞ですが、一貫したその姿勢に敬意を表したいと思います。今後、ますますのご活躍を心より願っております。


今日は『炊事記』ゲラを仕上げて、断片が浮かんでいる新潮新作の原稿に手を入れるつもり。あと対談準備の読書も。


たくさん笑った

すばらしい夜明け。今朝の榛名は真っ白。ウチは降ったかどうかわからないけれど、草はばりばりに凍っていて、それでも犬を放したら平気で腹這いになって大好きなボールを噛んで遊んでいる。お腹冷やすよ。

太田の友人宅で野菜がいっぱいの美味しい昼食をご馳走になり、たくさん喋ってたくさん笑った。

群馬の人が、犬や猫を「一つ、二つ」と数えるのは本当だ。太田市内はスバル車比率が高い、というのも本当だ。「群馬県民手帳」の後ろの見返しに東京の地下鉄地図が載っている、というのも本当だ。東京駅で途方に暮れて田舎者と思われないように、大宮を過ぎたらさりげなくチェックしてスマートに乗り換えするのだ。


とりたて、つみたて(お金の話みたいだな)

昨日の鍋はすごかった。用意していた鶏ガラスープ(昆布、ネギ、ショウガ)はいつものやつだけど、入れたのは鶏肉以外、買って来た具材が殆どない!

今の時期最高なのが春菊。摘みたてだから生でむしゃむしゃいけます。「まだ生きてるよこいつ」って感じです。採りたての白菜は切っているときのぱりぱり感が買って来たものと全然違う。下仁田ネギの一番旨いところはなんといっても緑の三角のところ。そしてワカサギの師匠からいただいた大きなムキタケがスープを含んで抜群の風味でした。

地元のそんな食材をいただいた翌日、『絲的炊事記』のゲラやると、なんか違う人の生活を見てるみたいだ。


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