2004/10/2 土曜日
ヤキモノには手を出すまい、出したらキリがないと思って自制しているのだが、「笠間のミロ」(全然違うかも。勝手な思い込みです)が作った傑作と思われるコーヒーカップに一目惚れして買ってしまった。長年愛用していた砥部を先日、ぶっかいてしまったからだ。今度こそダンスクのアラベスクを買おうと思っていたのに、また延期。調べると「陶器は使う前に番茶で煮ると丈夫になる」とあちこちに出ていたので試してみる。茶渋がつかないかひやひやしたが、大丈夫でした。
起きたとき、久しぶりに「おっ、今日は元気だ」という感じがした。4日療養っても、結局休めたのは2日間だけ。帰ってきてゲラを全部まとめて戻してすっきり。
2004/10/1 金曜日
天気のいい朝、ガサツな車の機嫌はすこぶるよろしくて、小一時間ドライブ。帰ってきていそいそとくたばる。
仕事の読書。書評は完全に自分の中で分けているのだが、インタビューなどで「おすすめ本」を求められると、なんだか恥ずかしい。「オマエ、こんなパンツ穿いてたのか!」みたいな。
夕方以降「ウィークリー出版情報」「小説現代」「週刊文春」のゲラが来るはず。このペースで一週間とか二週間とか過ごしたいとこだが、ホテル代が持たないので明日帰ります。
2004/9/30 木曜日
朝飯を食べて昼まで寝る。フロントから電話で起きて、掃除は明日にして下さいと言ってまた寝る。かったるい。なにもしない。ちょっとそこまで車で出ただけ。頭をからっぽにして過ごす一日の早いこと。明日も多分こんなんだろう。
2004/9/29 水曜日
ティーポもクーペもフェラーリでさえも、タイプによるけれど樹脂がべたべたする。センターコンソールは触るたびに爪に黒い樹脂が入り込む。その上、いつも使っているハンドバッグが雨で濡れてこちらは黒インキ放出状態。チェックインするとき、手の汚いこと。
ホテルの部屋は広くてきもちいい。ゲラがここまで追ってくるけれど、それまで何もしない。今朝方まで、年末と年度末が一緒に来たような騒ぎで2時間半しか寝ていない。
疲れた。
2004/9/28 火曜日
現状、ホタテiBookを有線で繋いでメインに使っていて、powerbookは殆ど使わない。ホタテの欠点はメモリだけだ。デジカメの写真はpowerbookでiphotoを使っているが、画面の体裁は悪くてもニコンビューアの方が使い勝手はいいようだ。どうしてもOS10が好きになれない、よく考えても不便なことしか浮かばない。致命的なのはX用のワードの画面だ。いっそのことpowerbookにOS9.2を入れてしまいたいのだが、ダウングレードするというのはどういうものなのだろう。「今日は絶対にやめとけ。静養中もだめ」と人から言われてかろうじて思いとどまる。編集者からも「『休養』に行くことをお忘れなく。(小説はあとで)」と心のこもったメールをいただく。連載エッセイだけは、これは締切があることなのでやります。
明日から休養に入ります。日記をどうするかはまだ決めてません。(書くことなさそう)
2004/9/27 月曜日
休暇の荷造り。エンシュアとかコーヒーとかカップスープとか本とか、車だからなんでも持っていける。と言ってもたったの4日間ですわ。
医師から何もするなと言われて打ち合せも延期したのに、落ち着かなくてクロゼットの整理をしてどっぷり疲れる。
2004/9/26 日曜日
眼鏡が合わなくなってきたので眼鏡屋に行く。みるみる体型が変わって着るものがなくて困っている上に、いろいろ物入りでもあったからレンズだけ交換にする。PCと原稿ばかり見てるから視力が下ったんだと思ったら違っていた。左が下って右が上がっていた。今の眼鏡は右のレンズが強すぎてみにくくなっているのだと言って検証してくれた。
「強くすることはできんだけどね、上げりゃいいってもんじゃないんですよ」
まちの眼鏡屋はマニュアルトークをしない、専門職なんだからそれでいいじゃん。
2004/9/25 土曜日
書評(業界誌)をあらかたやる、ここからが苦しい。今回学んだこと。面白くても480ページ二段組は書評初心者には辛い。後で引用しようとしてもなかなか見つからないし。
共同通信社の特集記事のアンケートをFAXして改めて見ると「文化人100人が選ぶ~」と書いてある。すみません野蛮人が一人混じってます。
瞬発力はふつうにあるが、いかんせんもたない。自分の原稿を読むのにこんなに体力がいるなんて知らなかった。昼前にダウン。外に出るのはやめた。
2004/9/23 木曜日
ここのところご心配おかけしていてすみません。医者に言われてやっと、強い疲労感を感じました。躁鬱の症状ではなくて、ほっとしたというのもあります。書評や単行本の再校ゲラなど、どうしてもケツが決まっている仕事だけ出して休みます。
来週の滞在先を決めた。同居人は騒いだり過剰に心配したりしない人だからありがたい。「ああ、その方が休みやすいね」と一言。
週刊文春インタビュー、文春にて。