2005/6/8 水曜日
通院後、群馬へ。早速野菜を買って豚しゃぶサラダでばりばり喰らう。
競技馬に乗ったら暴走された。最後はメーター障害を飛んでくれたが、くやしくてたまらない。それに腰が痛い。馬から下りると絶妙なタイミングで所長がやって来て「夏の山梨の試合出ようや」ええ、出ますとも。ちょうど小すばの校了後だ。ここのクラブから出るハンデは前夜、死ぬほど飲んで二日酔いで競技に出ることなんだが。
2005/6/7 火曜日
しかしタバコのパッケージ、めちゃめちゃですな。喫煙の危険についての野暮な御託が半分くらいの面積を占めている。商品のデザインに対するお上の過度な干渉って、すごく嫌だなあ。
ちょっと違うかもしれないけれど、「百年の孤独」で、不眠病による物忘れに冒されたマコンドの人々が「机」「椅子」「時計」「雌牛」「豚」「バナナ」などと物に名前を書きはじめ、挙げ句の果てに「コレハ牝牛デアル。乳ヲ出サセルタメニハ毎朝搾ラナケレバナラナイ……」などと馬鹿げた書き付けで家や街を一杯にしていった部分を思いだした。彼らは病気が治ったとき、恥じた。
厚生労働省やJTも事務所に「ここは仕事をするところです。仕事には依存性があります。働きすぎた場合過労死が生ずることがあります」と壁いっぱいに貼って仕事したまえよ。
2005/6/6 月曜日
目からまつ毛の生えた黄色いブドウ(皮なし)がぽろりと出てくる夢をみて気持ち悪かった。耳からでてきても鼻からでてきてもブドウというやつは不気味だ。天気がいいので窓をあけたら蝿。いやいや払う税金。
夜はMUSIC PLANT打ちあわせ。10月のロビン・ヒッチコック来日で協力を頼まれている。なにか出来ることはないか。インタビューの聞き手でも対談でもエッセイでもなんでもやります、ということで現状少し媒体に問い合わせをかけているところ。
こういうときだけは、もうちょっと自分が有名だったら、なんて思ったりもするけど、普段のことを考えたらやっぱ現状でいいっす。
2005/6/5 日曜日
散漫な日。原稿もちょっとしかすすまないし、資料を読んでも途中で放り出す、どっか行こうかと思ったけど結局やめた。夜になって突然びしっとするとも思えない。明日からまたしっかりやろう。
日経新聞のエッセイを読んで下さった方からメール多数いただきました。この場にてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。
2005/6/4 土曜日
今一番欲しいものって、なんですか。
私は寸胴鍋。競技馬もそりゃあ欲しいが今の経済状況では無理なので、まずは寸胴鍋。絶対欲しい。昔は持っていたが、ホーロー製で最後は穴があいてしまった。今持っている両手鍋は深くないから大量煮込みができない。これからはラタトゥイユの季節だし、ミネストローネも牛筋煮込みも仔牛のビール煮も、誰かお客が来たらボイルドビーフも、と妄想を膨らませている。
一日一食のくせによく言うよって感じだが。
野性時代の「2+1」の次の短編、「モディフィカシオン」というタイトルをやめてからまだ新しいタイトルが決まらない。
2005/6/3 金曜日
「東京人」打ちあわせ。貴重な写真資料を見せていただく。
しかしこの不規則な雨。自分が雨に濡れるのはかまわない方だけれど、ベランダに干しっぱなしのシーツはどうしたものか。忘れていたら乾くかな。だらしないけど。
2005/6/2 木曜日
書類作成、郵便局、銀行などへ行く用事、それに細かい買い物、いろいろたまりまくったので、早起きして午前中は自分の秘書になりきることにした。私本人は運動と称して歩いてばっかだが、秘書なら効率のために自転車を使ってもいい。他人の秘書ならキレイにしてにっこり笑ったりするかもしれないが、自分のためなら愛想はいらない。
でも、気分が変わると面白いもんで「そろそろ麦茶でも煮出そうかしら」なんて麦を買ってきてしまったりする。いったい誰がやるんだよ。
午後から本業に戻り、共同通信のエッセイ。夜は小説すばるの職業取材。
2005/6/1 水曜日
「沖で待つ」はいまが大事なところだというのに、東京でメインに使っているiBookがやばい。なんでiBookかと言うと(前に書いたと思うけど) powerbookよりずっと使いやすいからだ。誰がなんと言おうとOS9が一番いいのだ。けれど、最近、ワープロしか使ってないのに何度もフリーズする。商売道具だからなあ。これからpowerbookは熱くて触るのがますます嫌になる時期だし、そろそろ本気で次を考えないといけないのだろうか。(多分この程度じゃ何もしない)
2005/5/31 火曜日
帰京。でも、今回は一時帰国みたいなもんで、一週間でまた資料と原稿を抱えて群馬に戻る。理由は簡単で、あっちの方が書けるからだ。場所というのは不思議なもので、店でも家でも、書ける場所と書けない場所が確かに存在する。東京の家が決して悪いわけではないが、集中力という面ではあっちの方がいい。とにかく人に会わないし、家に何もないし。
「ベル・エポック」が収録された徳間文庫の「短編ベストコレクション」(6月4日発売予定)の見本が届いた。「ベル・エポックは」は、秋~冬頃に出たらいいなと思っている角川の短編集にももちろん入ります。
2005/5/30 月曜日
小説が書けて書けて困っちゃうなんてことは、去年の今ごろの「くそたわけ」以来なくて、地道に苦しみながら書いているんだけれど、連載エッセイの「絲的メイソウ」は快調で、来月売りを校了した後、二本を同時進行している。あれも、まとまったら本にしてくれるらしい。まだまだ連載は終わらないが、ネタ探しをする癖はしばらく抜けないだろうなあ。
毎日見ていたはずなのにやっと今日気がついた、麦秋なのだった。ここいらは二毛作が多いから、田植えはちょっと先だ。