2005/7/28 木曜日
午前「商工たかさき」インタビュー。午後、小説すばる電話打ち合わせ。喋るのがものすごく下手になっている。最近いつも疲れているのは夏バテかと思っていたけれど、この「頭が悪くなった感じ」は、ごく軽い鬱かもしれない。飯が食えなくてちょっと痩せた。
2005/7/27 水曜日
今日は9月に似ていた。
台風のあとの強い風は夜までずっと吹き続け、空気は乾いていてぐるりの山が一日中くっきり見えた。日中の気温はあがったが、風があるのでクーラーはいらない。
明後日来る客人に「おととい来やがればよかったのに」と言いたいような日だったが、日本語としておかしい。
2005/7/26 火曜日
絲的メイソウを何が支えてくれるかって、イラストである。イラストレーターにお会いしたことはないから、どんなのが来るか想像がつかない。原稿を直している間、イラストは一度も見せてもらえない、雑誌ができ上がってから初めて見るのだ。弱いネタを持ち上げてもらったこともあれば、一本取られた! と笑ってしまうときもある。
今月は刷り出し(見本)が東京へ送られてしまったため、イラストがどうなってるのか気になって仕方なかった。それで散歩に出たついでに、台風ですいている書店に入って立ち読み、というか立ち見した。その場で笑うわけにいかなかったから、こらえて書店を出て嵐の中で改めて笑った。立ち読みで毎月読んで下さっている方々の苦労が少しはわかった気がした。
(p.s.書店さん、買わなくてすみません。でも私の本も置いて下さい)
2005/7/25 月曜日
明日は台風が来ると天気予報に書いてある。ふだんは平気でひきこもるが、台風のときはじっとしていられない。街に出る。海に行く。川へ行く。まだ群馬で台風のとき川に行ったことはない。発病も再発も夏だった。群馬での最初の休職のときは鬱状態で、台風で利根川が暴れてたくさん車が流されたというのをラジオで聞いて、怖くて布団の中にもぐっていた。
2005/7/24 日曜日
「疲れは波状に来ますよ」と医者が言っていたけれどそれは本当で、ここ二日くらい、遊んだ分仕事もせねば、と思ってちょっと無理したせいもあるが、今日は目が覚めても起きられないほど疲れていた。一夜にして体重が倍になってしまったような感じだった。今はもう大丈夫だけれど、あせった。
普段、朝の4時とか5時に起きてるから、昼間の3時とかに起きると一日がおそろしく早い。
カレーを作ろうと思っていたがまた一生懸命やってしまいそうなので延期。今日は外出を控えて仕事だけする。
2005/7/23 土曜日
群馬の夏の音。
アブラゼミ、たまにカナカナ。
FMの高校野球中継。
町内会ごとにやっている祭太鼓の練習(練習の方がなんだか夏っぽい)。
マフラー切ったバイクで農道を走るガキ。
ここんとこ鳴ってない雷。
それと夜は蛙。
2005/7/22 金曜日
ここの生活はテレビも電子レンジもないし、コンビニも滅多なことでは使わないんだけれど、別に不便をありがたがっているわけではなくて、自転車くらいあったらいいなと思うことはある。今日みたいに暑い日に郵便局に行くとき、自転車に乗った行きつけの美容院の人に挨拶されると「いいなあ」と羨望のまなざしを向けてしまう。こればっかりは鍋釜みたいに東京から車に積んでくるというわけにはいかない。 今日は高校野球を見に行った。暑かった。日焼けした。夕方から涼しくなって快適。
2005/7/21 木曜日
今回はまだ馬にも乗っていない。早朝に散歩しただけで、あとは黙々と仕事。今日はいい感じではかどっている。原稿がすすむのは気持ちがいい。原稿がすすむ日はコーヒーをどんどん飲む。すすまない日はそうでもない。
あんまり腹が減らないんだけれどラタトゥイユを煮た。これで明日も食える。トマトだけは煮込みなので缶詰めにしたけど、ピーマン、タマネギ、ナス、ズッキーニを群馬産で揃えたので達成感がある。野菜は産地で食べるものだ、などと偉ぶってみたくなる惣菜だ。一人で二日でも三日でもえばってろよって感じだが。
2005/7/20 水曜日
朝、通院。そのまま群馬へ。
このまま夏休みに入ってしまいたいが、無理だ。誰も許してくれません。何はともあれ小説すばるをやらなくちゃいけない、あとは「へたれ」のゲラ。
まあ、休めって言われたって同じ暮らししかできないんだろうけど。
2005/7/19 火曜日
私は酒さえ飲まなければ大概早起きだが、平日朝の4時、5時というのはよく編集者からメールが来る時間帯だ。多分会社から帰る前なんだろうけれど、その時間だとリアルタイムで返事ができていい。一体いつ寝てるんですか、と聞かれるが、こっちが聞きたい。
午前中というのが本来電話も何ももないはずなのだが、9時を過ぎたら郵便受けに入らない郵便や宅急便が来るから、おちおち寝てもいられない。新聞関係とかは早くて、10時とかから連絡が来る。午後になるとまた文芸誌の編集者が出勤してくる。
なぜか間の悪い人というのもいて、行き詰まって不規則に昼寝していると必ずその時間に電話してくる。いつもぼんやりした奴だと思われているに違いない。
今日は小説すばる打ちあわせ。妙案が浮かぶといいなあ。
明日から群馬。