Diary

消耗病

躁は火傷に似ている。何かに夢中になっても、一瞬和んでも、少しすると冷やすのを忘れた火傷のように熱を持って痛みだす。
以前tipoの回転数が3000より下がらなくなってしまった時があった、信号待ちのアイドリングでも3000以上だった、そのままだとエンジンが焼けつくことが予想されたので牽引を選んだ。俺はそのとき車が躁になったと思ったものだ。
俺にとって躁の大半は多幸感ではなく、焦燥と衝動と怒りだ。行動量は増加し、食欲は減る。睡眠はまだ大丈夫だ。禿先生は「躁病は消耗病とも言うくらいでね」と言ったがまさにその通り。消耗の後には必ず鬱が来る。躁が重い程鬱も重くなる。躁は心のバブルだ、その後には大不況がやってくる。(バブルも誤解してる奴がいるけどそれこそみんな死ぬほど働いたんだぜ)


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