2014/12/23 火曜日
第11回絲山賞
今年読んだなかで一番すばらしいと思った本が、
宮部みゆきさんの「荒神」(朝日新聞出版)でした。
第十一回絲山賞をさしあげたいと思います。
宮部さんの時代小説は以前から大好きで出るたびに楽しみにしてきたのですが、江戸時代の二つの藩と「怪物」というダイナミックなテーマを扱いながら、これまで以上に魅力的な人物たちが細やかに、生き生きと描かれていました。登場人物のひとりひとりを友達に紹介したいくらいです。
物語は終わっても、こんなにも丁寧につくられた作品が自分の手元にあることが嬉しい、と心から思いました。
お正月の読書に、ぜひ!