Diary

生活は部活か?

そこで生まれ育った人だったら押しつけに感じられてイヤなことでも、自分から好きで住んだ土地だと受け容れられることもあります。まーず外国なんか行ったらそうすらぃねえ。

その意味では都会に出て行く人も、私や近所の方のようによそから移り住んだ人も自分で選んだという意味では同じです。だから東京が自由で地方は不自由ってのは実は違うと思うのです。群馬出身者と言っても、高校までしかいなかった方と今でも住んでいる方は生活の体験が違いますし、同じように私は学生時代までの東京しかしらないので。

「作家なのに班長引き受けてくれるかしら」とお隣のおばあちゃんんは心配してくれたそうだけど「中学生の部活だったら、自分からすすんで入った部ですからグランド整備とか部室の掃除も喜んでやりますよね」と言っていて、あれっと思った。生活は部活かよ? 

しきたりというものは、本当に細かいし少し地域が離れれば違うし、もちろん時代に応じて変わるし、聞いていると面倒だけど、案外、平等という面では議会制民主主義よりも理にかなったところもあって(全てじゃないですよ)目から鱗が落ちるような経験をしています。メリットデメリットではなく、納得、折り合い、のかたちなのかもしれません。区長さんなんかそこらの政治家よりずっと「徳」があるように思っていますが、それも選挙ではないし、報酬のない世界だからかもしれません。

固いこと言いましたが、お清めの席で「絲的サバイバル」や「ばかもの」が話題になるのは珍しくて不思議です。一方で私如きだから勤まりますが、(何度もお名前拝借して申し訳ないけれど)村上龍さんが葬式の受付に立っておられたら、それはそれで会葬に来られた方もやりにくいかもしれません。


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