Diary

ここ最近で一番おびえたこと

少し前の話だけれど、新潮社から本が送られてきました。
中身は筒井康隆氏の「アホの壁」。読みたくて、買おうと思っていたから嬉しいな、編集者が気を回してくれたのかな、と思って見たら、挟まっていたのは一枚のしおり。
「著者謹呈」
恐怖の大王が降ってきたような気分でした。
著者謹呈のしおりというのは、出版社の意向(乞御高評しおり)でなく、著者の指示によって送ったものですよ、という証拠です。
筒井さんからですよ。
ふつうだったら、大宴会したいくらいの喜びですがこのタイトル。
自分で買うのと、ご本人からいただくのではえらい違いです。
何度も言うけど、筒井さんからですよ。
筒井さんから、おまえはアホじゃと言われているかもしれないのですよ、本の中で。(考え過ぎか?)
お目にかかったことはないので、「絲山賞」以外は失礼を働いたとかそーゆーことはないんですが、震え上がって読みました。一般的な部分で思い当たることも、もちろん多々あったけれど「作家というものは」みたいなところで、何度もちびりそうになりました。

特に、今月発売の「本の雑誌」を読んだ方、ぜひ「アホの壁」を読んでみてください。

夕方FM。もちろん「アホの壁」をおすすめ本で取り上げます。セレクションはカム・オン「ディズニーランド」(すごく変な曲)。


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