Diary

白状します

実は私、ひとの名前と顔を覚える能力が極端に低いです。しらふでもそうです。好き嫌いとかオトコマエとか美人とかとか関係なく、抜け落ちる感じです。一度覚えれば大丈夫なのですが、それでもコンタクトの人がメガネしたりしたらもう無理。

会社員時代もそうでしたが、営業というのは自分から客先や現場に訪問するもので「そこに行けばその人がいる」、だから大丈夫でした。イベントで会ったら毎週会ってるお客様がわからない。「はじめまして絲山です」「何言ってんだオマエ」というやりとりを何百回したことか。

今の仕事も、打ち合わせとかは家に来る人の名前がわかっているから大丈夫で、あと黄色いクルマで見つけてもらっている感じです。パーティーなんか行くと作家も編集者も記者も誰が誰だかさっぱりわからない。サイン会では担当編集者でさえわからない。わざわざ来てくれた親戚に「どちらにお住まいですか」と聞いたこともありました。あれはほんとに申し訳なかった。

ラジオは顔関係ないので助かります、でも毎回担当してくれる技術さんの名前覚えるのに(空き時間に雑談とかすごいしてるのに)1年かかりました。学生には最初からカミングアウトして前期はいちいち名乗ってもらってました。いつもお化粧してる子がすっぴんで来たらもうわからなかったです。

新潟の飲み屋でいつも話し込んでる大好きなお姉さんの名前、まだ間違えてました。少なくとも5回くらい会って結構話し込んだ常連さんにも、なんか会ったことあるなあくらいの顔してて、こないだでキレかけられて何度目かの名刺をもらった瞬間思い出していきなりフレンドリーになりました。

多分読者の方にはあまり関係ない話ですが、地元と業界の人にはほんとに失礼なやつで、これからもいろんな方にご迷惑かけます。先に謝っておいて開き直るつもりは全然ないですが、多分何度も皆さんに名前を聞き直すと思います。実はわたし、牛くんとあんまり変わらないんです。ごめんなさい。


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