Diary

ミラーのこと

朝は、散歩しながら広報配って、ゴミ出して洗濯して、草刈りして、犬のタープを張った。

シャワー浴びてごはん食べて8時半、そのあとは一日、ヘンリー・ミラーの書簡集や短編を読み返していた。ミラーがセリーヌに言及するところを見つけたくて引っ張りだしたんだけど(いっぱい書いてる)、ほかにもすばらしい部分がたくさんあってずっと読み続けた。

ミラーを読み始めたのは多分中学3年のときで、それでもル・クレジオやビュトールよりは後。ダレルは小学6年から、ソレルスはミラーと同じくらいだったと思う。フランスに初めて行った前後でなんとなくそうだと思ってます。もちろんガキだったから感想なんて何もなくてとにかく音楽みたいに眩しくて、すごいことが書いてあるのにそれがわからないってことも面白くて、ただガツガツ読んでいただけ。セリーヌもマルケスも大学に入ってからなので、やっぱりミラーの方が馴染み深い。

もしガキの頃にミラーもモラヴィアも読んでなかったら、そもそも小説家になんてならなかったかもしれないけど、なったとしてもセックスなんて絶対に書けなかったと思う。猥褻とか下品とかは全然怖くないしそこが大事じゃないってことだけはなんとなく知っていた。


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