Diary

ウリツカヤさんと津島さん

犬連れで実家に行きました。両親と兄夫婦にワカサギを食べてもらいました。雪の日は縁の下にもぐってこんこんと眠っていた犬どもも、今日は日なたにだらーっと寝そべって肉球まで乾かしておりました。濡れた犬(と犬毛布)はどんなに悪気がなくてもたいへん臭うので、クルマに乗せる私としては今日のお天気は助かりました。

実家ではリュドミラ・ウリツカヤさんの『通訳ダニエル・シュタイン』を読んでいました。津島祐子さんの最新刊『葦船、飛んだ』の直後に読んだのは全くの偶然ですが、二人のすばらしい女性作家によって書かれた、過去と現在を結ぶ大きな物語には共通する点も多く、また自分自身ずっとあたためてきた『離陸』で目指している方向とも繋がっているように思いました。もちろん、私はあの二人と比べようもなく、出来ることははるかに小さいと思うのですが。


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