Diary

第五回 絲山賞発表

この一年に読んだ小説の中で一番面白かったものを、私が勝手にここで褒め称えるだけの絲山賞。第五回、めでたく受賞されたのは、

鹿島田真希さん 「ゼロの王国」(群像にて連載)

です。おめでとうございます!!
単行本は来年出る予定とのこと。

「聖なる愚か者」吉田青年の恋と冒険を綴った小説なのですが、舞台のような空間で、登場人物が、文体が、会話が、見え隠れする語り手としての作者が絶妙にからまってめっぽう面白かったです。変と言えば変な小説なんだけど鹿島田さんの持つ力強さがとてもよく発揮されていたと思いました。連載で毎回読んでいて、最後はどうなるかなと楽しみにしていたけれど、とてもよかった。

詳細は、1月7日発売の「群像」にて、絲山×鹿島田対談が掲載されます。お楽しみに。


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