Diary

女と郵便箱はでかいほどいい

実家の郵便箱はでかい。ポリバケツよりでかい。多分、町内一だ。区内でもいい線いくな。そんなにでかい郵便箱はどこにも売っていないので当然手作り、代々少しずつ改良がなされてきた。でかいのには理由があって、普段は上げ底にして使っていてちょっとした旅行に行くときなどは中仕切りをはずすのである。新聞を3紙とっているがこれで間に合う。長期のときはさすがに新聞は止めるみたいだけど。
蒲田の私のアパートの郵便箱は小さい。ほんと、申し訳程度についているといった感じである。新潮と群像が入ったらもう文學界が入らない。掛け替えたいがそのスペースもない。新聞が溢れかえるのは電話して止めない自分が悪いが、いろいろ送っていただくものを毎度本局まで取りに行かなくてはならないのは億劫である。遠いというのはすなわちいい運動でもあるのだが、絲山というのはペンネームで云々と怪しげな視線を向ける局員に言い訳をするのがいやだ。郵便箱さえでかければこんな苦労はいらないものを。
文春から送っていただいた本は滅多に開けないドアポケットに入っていた。今日は読むものがたくさんあって機嫌がいい。


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