Diary

阪神優勝

いつまで実家にいても阪神は優勝しないので蒲田に帰ってきてラジオを聞いた。そしたら優勝した、そんなもんだね。
18年前、浪人してた私は優勝の試合を神宮で見た。2浪の人が朝4時から並んでチケットをとってくれた。掛布のホームランで同点だったのかな、確か。佐野の大飛球もあった。85年のチームで一番好きだったのは弘田だった。小柄でいやらしいバッティングをする選手で「いぶし銀」と呼ばれていた。優勝の日は銀座線の中でも六甲颪の大合唱だった。家に帰ると母がほろりと涙をこぼしていた。
18年間ずっと、ちゃんと応援してたわけじゃない。暗黒時代、シーズン中盤になるともう捨てていた年も多かった。新庄が渡米するときに入ってきた選手が「僕が新庄さんの穴を埋めます」と豪語した。まさかと思ったけれど、それが今日のサヨナラヒットを打った赤星で、私の中では弘田の後継者だ。
優勝はすごい。なんか、自分にもすごいことが出来るんじゃないかという気にさせてくれる。そうやってバカになりきれる喜びを野球が与えてくれる。


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