Diary

70歳なのに

母は点訳をしている。「今だったらパソコンで点訳なんていらないんじゃないか」と私も最初は思っていたが、漢字の読みだとか、記号の類とか含めて全部ひらがなで打ち直しをしないと機械にかけられないのである。校正の仕事もある。おかげで私より四半世紀遅くダーウィンを読んだり、カビの本で読者の人から点字の手紙を貰ったりしてそれなりにやりがいがある様子だった。ところが今回だけはいかん。舞城王太郎「阿修羅ガール」。こりゃちょっと、70歳にはきついでしょう。「イッツ・オンリー・トークなんてかわいいものだったのね」と今更ながら言われる。ええそうなんですやっとわかりましたか。
点字図書館の名誉のために言うと手違いがあって他の人と入れ違いになったらしい。
私の方は渋谷で新潮と「海の仙人」の打ち合わせ5時間。随所に厳しいチェックの入った原稿が返って来る。いいものに仕上げよう。10月初頭にもう一度取材に行くかもしれない。
2日間完全に休んでいたので気分の方は大丈夫でした、まだわからないけれどご心配かけました。


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