2005/8/11 木曜日
「春は自転車に乗って」っていうのも前に書いたような。
体調がよくなったとはいえ、炎天下を歩き回ったり買い物に行くのはしんどいので自転車を買った。自転車にこだわるつもりはなかったのに、自転車屋のオヤジがこれまで自分で乗っていたという、ミヤタの古いやつに惚れてしまった。安かった。
自転車ってこんなに軽くて気持ちよかったのか、と思う。風があたる。街の音に耳を澄ます。あちこち寄る。カゴはないからリュックで代用する。東京みたいに人や車がごちゃごちゃいないのがいい。
でも冬の群馬は風が強くて自転車、すすみません。誇張でなくほんとに。
2005/8/10 水曜日
起きていられる時間が増えた。久しぶりに、意欲というものを感じた。「あと一歩、あと一歩でございます」と心の虫が選挙戦最終日のように叫んでいる気がする。
午後、小説すばるグラビア撮影。「故障車と病人」というしけた取り合わせで来月の巻頭を飾ります。
車は東京の整備工場の社長があさって取りに来てくれる。その上自分の車を代車として置いていってくれる。「オートマって運転できたよね?」と聞かれてちょっと笑った。大丈夫っす。
2005/8/9 火曜日
アナフラニールが効いてきて、鬱っぽい気分はとれてきた。先の仕事のことや、楽しみなことなど、漠然とだけれど考えられるようになった。けれど体は依然頑固な疲労のため、立てば眩暈がするし20分と座っていられない、寝ていてもだるいのだ。集中力もなくて、原稿を直そうとしても数ページで意識が濁ってくる。「いいから寝てなさい」ってことなんだろうけれど、来週は小説と単行本ゲラの締切。そろそろ、あんまりよろしくない。ほんのちょっとずつ、やろう。
2005/8/7 日曜日
昨日整備工場から出てきたばかりのクーペ・フィアットだが、高崎に着いた途端、スーパーの駐車場で息絶えてしまった。やむなくJAFでアパートまで牽引してもらう。バッテリー上がりではなく、原因は発電機関係らしい。ここで、どこでクーペを見てもらっていいのかもわからない。わからないけど、どうせ療養のために来たのだから寝ている。食欲はないけれど食材はたっぷり買ってある。
それと、掲示板もなんだか行けないみたいなんですが、これも手も足も出ない。すみません。
2005/8/6 土曜日
車の修理が完了したので、朝から取りに行く。昼にちょっと実家に寄る。実家にはフランス人が滞在しているが、会えるかどうか。
それから助っ人と待ち合わせして群馬へ、多分着いたらばったり倒れてしまうので、今のうちに日記アップしておきます。
しかし、しんどい。
2005/8/5 金曜日
アナフラが効いてきて、むやみに悲しくつらい感じはなくなったが、気力体力は全くない。昨日はずっとくたばっていたのでタバコをなんと一箱しか吸わなかった。昼間は全く眠れないので、ただ転がってるだけ。
今月はめでたく三誌掲載で、文芸誌がどかどか届くが、苦しくて目を通すこともできない。
夕方、角川打ち合わせ。単行本『ニート』のゲラを貰う。
2005/8/4 木曜日
来週の予定を小すばのグラビア以外、キャンセルした。
どんなにくたばっていても、浮かんできたエピソードや人物は書き留めなければいけない。生き物の面倒を見るのと一緒だ。起きてるのもきついのに、こういうときに限って急ぎでもなんでもないのが浮かんできたりする。
2005/8/3 水曜日
電車での通院はつらかった。原稿どころか本も読めなかった。鬱は疲れからきているとの診断。アナフラニールと休養で治す。入院しろと言われなくてよかった。入院はクルマだけで沢山。帰ってきてやっとのことで麦茶を沸かす。いつまでもまずい水は飲めん。
2005/8/2 火曜日
鬱のときには物が壊れるというジンクスがある。あれこれ壊れた中で一番辛かったのは、PCの再インストールだった。今日は群馬から東京に戻ってきて、暑くもないのにクーラーをかけて渋滞の都内を走っていたら、止まるたびにエンストを繰り返した。また配線か。暑くもないからクーラーを切ったら問題なく家まで帰り着いた。しんどいけど、夕方整備工場へ持っていって明日は電車通院に切り替え。6日には群馬に帰るのに間に合うのかなあ。新幹線で戻るべきだったか、それとも壊れたのが都内で助かったのか、立ち往生しなくてよかったと言うべきなんだろうか、でももう、いやーんて感じ。